紀伊国屋Kinoppyの評判とメリット・デメリット

紀伊国屋Kinoppyアプリの6つのメリットと使い方【自炊本・PDFも一元管理できる】

紀伊国屋kinoppyアプリ 使い方

紀伊国屋書店の電子書籍アプリ「Kinoppy」は、ストアで購入した電子書籍・自炊本・PDFなどを一元管理できるアプリです。

ここでは「Kinoppy」アプリを使うメリットを、機能・使い方と合わせて解説していきます。最強に使いやすい電子書籍アプリなので、ぜひ参考にしてください。

【紀伊国屋】電子書籍アプリKinoppyの6つのメリット

アプリの特徴・メリット
  • Kinoppyは購入した電子書籍・自炊本・PDFを一元管理できる
  • KinoppyはEPUB、PDF、ZIP(画像)など利用できるファイル形式が多い
  • 全ての端末でライブラリが同期する【WindowsPC・Mac・iPhone・iPad・Android】
  • Kinoppyはドロップボックス・ローカルなど多くの方法でデータをインポートできる
  • Kinoppyの本棚は整理しやすくて楽しい!
  • Kinoppyのビューア機能は使いやすい

紀伊国屋書店の電子書籍アプリ「Kinoppy」の特徴とメリットをあげました。この内容を順に紹介しながら、Kinoppyの使い方も説明していきます。

Kinoppyは購入した電子書籍・自炊本・PDFを一元管理できる

kinoppy 自炊本PDF

(本棚:iPadアプリ)

Kinoppyの最大のメリットは、購入した電子書籍・自炊本・PDFファイルなど全てのファイルを、同じアプリで管理して読むことができることです。

上の画像では「PDF」という本棚を作りましたが、そこに紀伊国屋サイトから購入したマンガと雑誌、そして当サイトのページをPDF化したデータが、同じレベルで並んでいます。

(棚はわかりやすいように分けました)

自分で裁断してスキャナで読み込んだ「自炊本」も、データとして取り込んでKinoppyで読めます。

ちなみにPDFファイルの取り込みは、kindleもできます。でも手順が面倒です。メールで1冊ずつ送る必要があるので。(それしか方法がなかったと思います。)

KinoppyではPDFデータをまとめて送れるので楽です。それにこれから説明する他のメリットを知れば、kindleより圧倒的に使いやすいことがわかるはずです!

KinoppyはEPUB、PDF、ZIP(画像)など利用できるファイル形式が多い

Kinoppyの2つ目のメリットは、扱えるファイル形式の種類が多いことです。

  • PDF
  • EPUB形式
  • ZIP(jpegなどの画像)
  • XMDF形式
  • book形式

iPhoneやiPad、Androidで読む電子書籍のファイル形式は、ほとんどカバーされていますね。

漫画や雑誌の自炊本はわざわざPDFにせず、ZIPファイルで管理している人が多いと思います。そうしたファイルもKinoppyに取り込めば、PDFや購入した書籍と同じように読めます。

全ての端末でライブラリが同期する【WindowsPC・Mac・iPhone・iPad・Android】

Kinoppyのメリットでもっとも強調したいのが、3つ目の「全ての端末でライブラリが同期する」メリットです。

Kinoppyには、WindowsPC・Mac・iPhone・iPad・Android、全ての端末に専用アプリが用意されています。

そのうちの1つ、例えばiPadで「あるPDFファイル」をライブラリに取り込むと、(同じアカウントでログインしている)iPad、Android、WindowsPC、MACの全ての端末でデータが同期されるのです。

kinoppy iPadライブラリ

(本棚:iPadアプリ)

kinoppy iPhoneライブラリ

(本棚:iPhoneアプリ)

kinoppy PCライブラリ

(本棚:WindowsPCアプリ)

このように、全ての端末のアプリでサムネイル(縮小画像)が一致しています。

この場合、iPadで当サイトのページのPDFデータを取り込みました。実際に端末上にデータがあるので、サムネイルが明るくなっています。

iPhoneとWindowsPCのアプリでは、実際にデータがないので暗くなっていますね。

これは例えて言うと、kindleなどのストアで電子書籍を購入して、iPadでダウンロードしたイメージといっしょです。

購入した電子書籍は、iPhoneやPCアプリ、Androidアプリ上でもダウンロードすれば読めるようになりますね。

kinoppy 表紙を残して削除

このように、iPad上で「表紙を残して削除」を選ぶと、iPad上でダウンロードデータのみを削除できます。

kinoppy データ削除

(本棚:iPadアプリ)

削除するとサムネイル画像が暗くなります。このように、最初にデータを取り込んだ端末上からダウンロードデータが消えても、ライブラリの情報はアプリに残るのです。

似たようなアプリはありますが、端末間で完全にライブラリが同期する機能は、Kinoppy以外はほとんどありません。

例えばhontoアプリはepubデータが取り込めますが、ライブラリに反映されるのは、その端末だけです。iPadで取り込んでも、iPhoneアプリでは同期されません。

1つの端末で電子書籍データを読み込むと、同じアカウントの全端末でライブラリデータが同期するのが、Kinoppyの最大のメリットだと思います。

Kinoppyのデータインポート機能の使い方

ここまでで、全ての端末間でライブラリが同期するKinoppyのメリットが、なんとなくイメージできたかと思います。

ここではデータインポート機能の具体的な使い方を解説しながら、さまざま方法でデータを取り込めるKinoppyのメリットを紹介します。

Kinoppyへデータをインポートする2つの方法

Kinoppyへデータをインポートする方法は、大きくわけて次の2つです。

  • ドロップボックスからインポート
  • ローカル(コンテンツ)からインポート

このうちローカルからインポートする方法は、データを置く場所がiOS、Android、PCで違うので、それぞれ解説します。

ドロップボックスからKinoppyへデータを送る方法

一番簡単なのが、ドロップボックスからKinoppyへデータをインポートする方法です。端末によらず、方法は共通しています。

kinoppy ドロップボックス

まず、ドロップボックス上にインポートするファイルを置きます。どこでも大丈夫ですが、私は「kinoppy」⇒「pdfファイル」というフォルダを作って、わかりやすいように管理しています。

次にKinoppyのアプリからインポートします。

kinoppy ドロップボックスからインポート

メニュー⇒「Dropbox」と進んでください。

kinoppy ドロップボックスから

目的のファイルを選びます。

kinoppy ドロップボックスから本棚へ

メインの本棚に、新しいPDFファイルをインポートします。

kinoppy iPhoneライブラリ

(本棚:iPhoneアプリ)

PDF本棚に、読み込んだファイルを移動しました。

kinoppy iPadライブラリ

(本棚:iPadアプリ)

この時点で、iPadやWindowPCなど同じアカウントの端末で、ライブラリは同期されています。

この状態ではドロップボックスにデータが残っているので、他の端末でも同様にしてダウンロードすることが可能です。

kinoppy データダウンロード

iPad側では選択するだけで、ダウンロードが始まります。iPhoneで行ったような、インポート作業は必要ありません。

そしてここが重要ですが、ドロップボックスから元データは削除しても、問題ありません。削除してもライブラリの状況(サムネイル画像、本棚)は保存されてアプリ上に残ります。

データをダウンロードしていれば、ドロップボックスのデータがなくなっても、いつでも読むことができます。

ドロップボックスって、使い勝手はいいですが、容量を有料で増やすと維持費が高いですよね!。一番安い『plusプラン』は2TBで1,200円/月です。Googleドライブの100GBで250円のようなプランがありません。

なので「データをインポートする時だけクラウドにおいて、後は消してもOK」という仕組みは、ありがたいと言えますね。

「データをダウンロードしなかった端末や、ダウンロードしたデータを消した場合(表紙を残して削除)はどうなるのか?」

この場合は、もう一度ドロップボックスに同じデータを入れてダウンロードするか、次から説明するローカルから入れる方法で、直接インポートすることができます。

ドロップボックスからインポートしなおす場合は、ドロップボックスの同じ場所に置く必要はありません。データが同じであれば、アプリ側が「同じデータ」と認識して、「しおり」「メモ」などのデータは引き継がれます。

とにかくKinoppyは「賢いアプリ」だと思います。

ローカルコンテンツからデータを送る方法(iPhone/iPad)

次にiPhone・iPadで、ローカルコンテンツからデータをインポートする方法を説明します。

kinoppy ローカルからインポートする方法

ドロップボックスの場合と同じように、今度は「このiPhone内」⇒「Kinoppy」というフォルダに、目的のデータを置いてください。

次にKinoppyのアプリからインポートします。

kinoppy ローカルコンテンツ

ドロップボックスのインポートと同じ流れで、メニュー⇒「ローカルコンテンツ」と進んでください。

kinoppy ローカルコンテンツ 読み込み

「取り込み可能なコンテンツ」が表示されているので、目的のデータを「+」を押して選択してください。

kinoppy ローカルコンテンツ 本棚読みこみ

メインの本棚に、PDFファイルがインポートされます。

kinoppy iPhone本棚

(本棚:iPhoneアプリ)

PDF本棚に、ローカルから読み込んだファイルを移動しました。

kinoppy ローカル iPad本棚

(本棚:iPadアプリ)

ローカルからインポートした場合も、この時点でiPadのライブラリが同期されて、新しいPDFが追加されています。

(まだデータはダウンロードされていないので、色が暗くなっていますね)

ただしiPadのアプリ側では追加されたPDFは、タップしただけではダウンロードされません。iPhoneと同じように、「このiPad内」⇒「Kinoppy」フォルダにデータを入れて、アプリ側からインポートする必要があります。

ドロップボックスの方法より手順が面倒ですが、ローカル(Wi-Fi環境)だけでデータの移動が完結するので、通信料がかかりません。

(Kinoppyフォルダにデータを入れる方法)

Kinoppyの使い方というより、iPhoneの使い方ですが、「Kinoppyフォルダ」にPDFデータを入れる方法をいくつか挙げておきます。

  • iTunesを利用
  • Documentsアプリを利用
  • ファイルアプリを利用
  • AirDropを利用

他にもあるかと思いますが、代表的な方法をあげました。

まず1,2目の方法は、windowsPCのPDFやZIPファイルを、iPhoneやiPadに送る方法です。

iTunesはもっともわかりやすい方法ですが、PC側でアプリを立ち上げてiPhone端末と接続する必要があり、手順が面倒ですね。

ですので「Documents」というアプリの利用をおすすめします。このアプリを使うと、同じWi-FiにつながっているPCと、直接データのやり取りができるようになります。

ググってもらえば具体的な方法はわかるので、ぜひこのアプリを活用してください。

3番目の「ファイルアプリ」を利用する方法は、iPhoneのローカル上のデータだけでなく、GoogleドライブやiCloud、NASなどのデータを「Kinoppyフォルダ」に移動する方法です。

そして便利だと思ったのが、4番目のAirDropを利用する方法です。

この方法を使えば、例えばiPhoneの「Kinoppyフォルダ」にあるデータを、iPadの同じ「Kinoppyフォルダ」に直接飛ばすことができて便利です。

kinoppyフォルダ データ場所 airdrop kinoppy airdrop

このように、iPhone側で「Kinoppyフォルダ」内の目的のデータを選択して「共有」⇒「AirDrop」と進みます。

kinoppy エアドロップ kinoppy フォルダにデータをairdropで送る方法

そうするとiPad側では、受け取ったデータを直接「Kinoppy」に入れることができます。

kinoppyiPhoneのライブラリに反映

このように同じライブラリに反映されました。iPhoneで読んだ「しおり」なども引き継がれています。ほんとに賢いアプリですww。

ローカルコンテンツからデータを送る方法(Android)【SDカードに保存可能】

Android(スマホ/タブレット)で、ローカルコンテンツからデータをインポートする方法は、基本的にはiPhoneと同じです。

Androidの場合は目的のデータを「Download」フォルダに入れてください。

kinoppy Android端末インポートの場所

Androidのkinoppyアプリでは、データの保存場所を外部SDカードに設定できます。SDカードに設定している場合は、SDカード側の「Download」フォルダに目的のデータを入れます。

その後のKinoppyアプリでのインポート手順は、iPhoneの場合と同じです。「メニュー」⇒「ローカルコンテンツ」からデータをインポートしてください。

128GBのSDカードなら、1冊の容量が100MBだとしても1,000冊以上入ります。今は128GBは2,000円程度で購入できるので、電子書籍専用のAndroid端末を用意しても良さそうですね。

ローカルコンテンツからデータを送る方法(WindowsPC/MAC)

WindowsPCとMACのKinoppyアプリでも、ローカルコンテンツからデータを送ることができます。

kinoppy PCのローカルコンテンツからインポート

メニューの「インポート」⇒「Dropbox/ローカルコンテンツ」と進んでください。

kinoppy PCのローカルコンテンツ

「ローカルファイルのインポート」に進みます。

kinoppy PCのローカルコンテンツ インポート場所

電子書籍データを選択してインポートしてください。PCの場合は、データはどの場所からでもインポートできます。

kinoppy PCのローカルコンテンツ インポート場所変更

「環境設定」⇒「その他の設定」と進むと、ライブラリ内の電子書籍の保存場所を変更できる画面になります。

ここにインポートしたデータは保存されるので、インポート後は元の場所からデータを消しても問題ありません。

kinoppy PC ドロップボックスからインポート

PC版のアプリでは、ドロップボックスからのデータのダウンロード、ドロップボックスへのアップロード両方が簡単にできます。

PC版のKinoppyに全てのデータをダウンロードしておけば、簡単に必要なデータをドロップボックスにアップロードできるので使いやすいと思います。アップロード後に、iPhoneやスマホでデータをダウンロードできます。

電子書籍データは違う場所からインポートしてもOK

Kinoppyは電子書籍データを端末からデータを消して(ライブラリには残ります)、もう一度データをインポートしたい場合は、どの場所からでも同じデータをインポートできます。

前回はドロップボックスからインポートしたとして、今回はローカルからインポートすることも可能です。

同じファイル名の同じファイルなら、Kinoppyアプリに保存されたライブラリデータが認識して、しおりやコメントデータが同期されます。

kindleで一度ダウンロードした電子書籍を一度端末から消して、必要な時にダウンロードし直せるイメージですね。

【便利】iPad(iPhone)はPDFデータを簡単にKinoppyに送れる!

iPad(iPhone)の各アプリには、マークアップ機能があって簡単にPDFファイルが作成できます。iPad(iPhone)ではこの方法でPDF作成後に、すぐにKinoppyにデータを送れるので便利です。

kinoppyで開く

例えばsafariのマークアップ機能で、このようにwebページからPDFファイルを作ったとします。右上の共有ボタンのとなりに「Kinoppyで開く」が表示されていますね。

kinoppyで開く同時にドロップボックスへ保存

Kinoppyで開くと、Kinoppyのライブラリに直接データを保存することができます。この画面で「ドロップボックスへの保存」も可能です。

kinoppy iPadライブラリ

(本棚:iPadアプリ)

ライブラリにデータが保存できました。

Kinoppyの本棚機能の使い方【整理しやすくて楽しい!】

Kinoppyの本棚機能(ライブラリ機能)は、他の電子書籍アプリと比較して、機能が多くて使いやすいです。

Kinoppyのライブラリには、大きく分けて2種類の本棚があります。

  1. スマート本棚
  2. 本棚
kinoppy スマート本棚

「スマート本棚」は、他のアプリでの「絞り込み」機能に相当します。

購入した電子書籍、インポートしたPDFやEPUBデータは「すべての本」に入ります。そしてデフォルトで設定されている「未読の本」「最近読んだ本」などにも表示されるので、目的の本を絞り込んで探すことが可能です。

kinoppy 本棚

一方で「本棚」は、他のアプリと同じような本棚、フォルダ機能に相当します。

全てのデータは最初に「メイン本棚」に入りますが、そこから別の本棚を作って整理することが可能です。別の本棚へ移動したデータは「メインの本棚」からは消えます。

kinoppy 本棚と棚の移動

各本棚では、データの移動・並び替えは自由です。このように棚を作って自由に移動することもできます。

また購入した本・PDF・自炊したデータなど全てが同じようにサムネイル表示されます。例えば、電子コミックの1~5巻の自炊データをもっていて、6~10巻は電子書籍で購入した場合は、すべて同じ本棚で表示可能です。

これがKinoppyの最大のメリットの一つと言えますね。

kinoppy  本棚リスト表示

タイトルの方が探しやすい場合は、リスト表示に切り替えます。

kinoppy  本棚 背表紙表示

背表紙表示もできます。

Kinoppyは、すべての電子書籍データを管理できるので、「コレクター欲をそそるアプリ」だと思います。データを整理してライブラリに並べるのは楽しいですね。

Kinoppyのビューア機能の使い方【漫画も小説も読みやすい!】

Kinoppyのビューア機能も、他のアプリと比較してトップレベルで使いやすいです。漫画・雑誌・小説などの活字中心の書籍、すべてが読みやすいです。

kinoppy ビューア機能 ページ一覧表示

漫画や雑誌、そしてPDFファイルでは、このようにページ一覧がサムネイル(縮小画像)で表示されます。目的のページが見つけやすいです。

kinoppy コメント機能

特定のページにマーカーで書き込みをして、テキストでコメントを入力することもできます。

kinoppy コメントとしおりの一覧表示

コメントはこのようにまとめて確認して編集ができます。サムネイル画像付きなので、とてもわかりやすいです。

kinoppy 左綴じ右綴じ切替

また見開き(右綴じ・左綴じ)の方向を変更したり、スクロール方向をたて/横で変更することができます。漫画や縦書きの日本語書類を読む時に、重要な機能です。

購入した電子書籍の小説やEPUBファイルも読みやすいです。

kinoppy マーカー機能

マーカーも入れやすく、コメントを追記したり色を変えるのも簡単です。

kinoppyマーカー一覧表示 小説

もちろんマーカーやコメントは、一覧表示で確認・編集できます。

ビューアー機能で入れた「しおり」や「コメント」「ハイライト」は、すべての端末のアプリで同期されます。しかも一度端末からデータを削除して、再びインポートしても、コメントなどのデータは残ります。

Kinoppyアプリの使いやすさ・賢さは最高だと思います。「全ての書籍を快適に読みたい!」という人は、紀伊国屋の電子書籍に絞って購入するのもアリです。

ですが紀伊国屋の電子書籍は、他のストアと比較して「安さ・オトクさ」は劣ります。

漫画や雑誌の電子書籍は、hontoebookjapanでオトクに購入できて、Kinoppyと同じぐらい読みやすいので、併用するのもおすすめです。

紀伊国屋Kinoppyの評判や評価については、こちらで詳しく紹介しているので参考にしてください。

⇒ 評判悪い?紀伊国屋の電子書籍Kinoppyを使って評価したデメリット2つとメリット3つ